YOGAコラム

自分自身の力で自分を立て直す方法

春ですね。
4月から、入学や新クラス、新しい職場に変わるなど、子供も大人もどきどきしている時期ではないでしょうか?

そんな今、あなたはどんな呼吸をしていますか?

普段の生活の中で、自分の呼吸について意識したことがある人はほとんどいないと思います。

ちょっと思い出してみてください。

人間関係がうまくいかなかったり、仕事がうまくいかなくて、これが気になって夜寝られない時。

このような不安な心の状態の時は、息の仕方は不安定で、速くなります。

不安が何日も続くと、息がときどき途切れるようにさえなってきます。

反対に、「今日から仕事は長期の連休だぁ!」「ずっと喧嘩して口もきかない状態だったけど、今日は仲直りできた」という時、昨日までの息苦しい呼吸が、途端にスムーズに出入りし始めます。

このように、無意識に人の心の状態が、まるで鏡のように映り出てくるのが息です。

息は「自分の心」と書きますね。
心の状態が、そっくり息の仕方に出るということです。

誰もが、どんな時でも、穏やかな気持ちで日々を送りたいと思っていますよね。

しかし、「心を落ち着かせたい」といくら頭で思ったところで、簡単には落ち着くことはできません。

自分の中には二人の自分がいます。

「自由に操れる自分」と、「自由に操れない自分」です。

心理学でいわれるところの「顕在意識(=意識)」と「潜在意識(=無意識)」です。

心の働く力が全体で「10」としたら、
自由に操れる自分の力は「1」で、
自由に操れない力は「9」です。

つまり、人生は、自分で自由に操れない自分が支配しているのです。
だから、人生は、思うようにいかない。

しかし。
この、自由に操れない自分(潜在意識)に
唯一アクセスできるのが、「呼吸」なのです。

人生を変えたいなら、
まずは自分の息の仕方に「気づく」ことから始めましょう。

気持ちが萎縮しているときは、
息を胸いっぱいに吸いたがります。
吸えば吸うほど逆効果で、胸が苦しくなります。

吸ってばかりの人は、
落ち込んだり、泣いたり、怒ったりと感情の起伏が激しく、心がまるで暴れ馬のよう。
思考が全くじっとしていません。

呼吸が下手なことで、メンタルコントロールが難しく、胸が柔軟性を失い、うっ詰まった状態です。

実は、「ヨガの最終目標は心の安定」です。

様々なポーズも、
末端までの体への集中も、
いろんな呼吸法も、
瞑想も、
すべて、「心の安定を目指すため」にあるのです。

ヨガで呼吸がうまくできるようになると、
体の内側から自分が解放されていく感覚が生まれます。

さらに「丹田(子宮のあたり)」で吐けるようになると、
重心が下に下がり、精神力、気力、強い心が養われ、肝が据わります。

ヨガは、
意識的に呼吸と体を使って、そのブレた自分の軸を中心に戻していく作業。

「自分自身の力で自分を立て直す手段」です。

これを知っているのと知らないのでは、現代社会の生きやすさが全く違ってくると思います。

生きていれば、次から次にいろんな事が起こりますが、その度に、ヨガで乱れた呼吸をもとに戻しましょう。

ヨガをし終わった後は、
固い鎧をまとっていたガチガチの自分から、
鎧を脱いだ、ありのままの柔らかい自分に戻って、新たな気持ちでまた踏み出せます。

呼吸の力、本当にすごいですよ。

【予約日変更のお知らせ】

5月の予約ですが、まだまだ学校のスケジュールなどが分からないと思いますので、

⚠4月1日ではなく ➡ 4月10日(日)夜8時~

から受け付けますね。

5月のスケジュールは後日あらためて配信します。