YOGAコラム

スマホ依存で心を病む人が増えている

スマホにより、特に若者の精神異常が急増しています。

この数十年ほど急速にライフスタイルが変化したことはありません。

それにより、人類が今まで体験したことのないストレスが存在するようになりました。

大人だけでなく、子供まで巻き込む急速なデジタル社会。

この急速なデジタル化に適応できない人間の脳がこれからどうなり、精神がどうなっていくのかは、いまはまだ未知の世界。

SNSによって心がいろいろな方向に向き、他人との比較、妬み、羨ましさ、孤独、焦りが生まれて自分軸がブレ、

周りの情報や自分の感情に流され、自分の意思で感情をコントロールすることが困難になっていきます。

いいね!を求め続ける過剰な承認欲求、

常に人と繋がっていないと不安になる、突然襲ってくる孤独感、精神不安定、注意力散漫、集中力の欠如。

他人の情報を見れば見るほど自己肯定感や、幸せの満足度が下がります。

 
 
ヨガをしているとき、どんな自分ですか?

特に、「目を閉じてただ座る」「ただ横たわるだけ」時、頭の中や、身体はどんな反応をしていますか?

そわそわむずむず動きたくなる。

周りの人がどうしてるか気になってきて薄目を開けてしまう。

呼吸に意識を向けると、息の仕方がわからなくなる。息苦しくなる。

長い時間じっとしているのが耐えられない。

今抱えている悩みのこと、どうでもいいこと、いろんなことをヨガをしながらも次から次に考えてしまう、、、などなど、

全く集中できない、落ち着きのないブレブレの自分に気づくのではないでしょうか。

スマホにより、私たちの脳はますます集中できない脳へと急速に退化しています。

私もそれを実感してはいたものの、
実際にMRIでアルツハイマーの始まりである老人性のシミがあることが分かったことで恐ろしくなり、
今のうちに何とかしなければ!と思いました。

そんな時、
「そういえば、私はヨガをしている。ヨガといえば、脳の活性化や集中力、メンタルヘルスに効果があるといわれる瞑想があるやん!
今まで、瞑想は拒否反応があったけど、背に腹は代えられないので、とりあえず、やるだけやってみよう!」と思い、

東京の有名なマインドフルネスヨガスタジオがオンライン化したことを機に入会し、本気で取り組み始めました。

数年、毎日瞑想を続け、哲学を学んで分かり出したのは、

今までの私のレッスンは、ヨガという名の、単なるエクササイズだったなあということです。

体の不調をなんとかしたい!という思いで、解剖学、運動学の追及ばかりを求めた10年でした。

でも、身体だけどうにかしようとしても、正直、人生の満足度は上がりませんでした。

「身体を整えるだけでなく、心の在り方や考え方も含めて自分を見つめなおす努力をしていくこと」

「脳や心が満たされてこそ、そして人徳を磨いていくことこそ生きる意味であり、人生の幸福度が上がるのだ」としみじみ実感しはじめました。

正直、体の追求より、心の追求の方が数百倍も難しい!!!!

忙しい中、せっかく時間を割いて、ヨガをするために足を運んでくださっているので、
ヨガをしている時だけでも、今の自分に集中しようと努力してみてください。

今に集中しようとしても、一瞬でどこかに意識が飛んで行ってしまうと思いますが、

「集中できない注意力散漫な自分はダメだ」と自己否定はせず、

ただそっと今ヨガをしている自分に戻ってきてください。

これを何度も何度も繰り返してください。

本来、ヨガは、「一つの対象に集中し、他の対象に心を振り回されることなく集中し続けることを訓練し、周りに振り回されない自分軸を築き、心の満足度を上げる」ものです。

ヨガを続けると、不安やストレスを感じる脳の偏桃体が縮小するため、普段から落ち着いて冷静に物事を判断できるようなっていきます。

悩みに思考が引っ張られ、今やっていることに集中できず、あれこれ不安になりやすい人、ストレスを感じやすい人、自分の予定が計画どうりに進まないとすぐにイライラしてしまう人は、
「今、ここに集中する」訓練を積むことで、余計な思考から距離を取ることがうまくなります。

私は、やることが複数あって、あれもこれもやらないと!!と気が張っている時こそ、あえてヨガや瞑想をします。

複数のアプリを起動したままだと、スマホが誤作動しますよね。

そんな注意力散漫の脳の状態であれこれしても、結局ミスをして余計面倒なことになったり、焦って冷静な判断ができなかったりします。

スマホを再起動するように一度思考をクリアにしてから取り組むと、集中力が高まり、段取りよくこなすことができ、気持ちも安定して取り組むことができます。

ポーズを一つ一つ取りながら、ポイント稼ぎのゲームである日常から、一度離れる努力をする。

気になる思考や、何度もリピートする思考を手放しながら、一番心地よい場所でくつろぐ自分に戻していく。

そんなイメージでヨガをしてみてくださいね!